初詣で使える、正しい神社参拝の仕方を分かりやすく解説します。
ヒロナカです。
正しい神社参拝の仕方を知りたい方へ
いままでは何となくでやっていたが、合格祈願や来年の初詣ではきちっとお参りをしたい、所作の意味を知ってお参りをしたい。
おすすめ神社や変わり種の神社を知りたいと思っていませんか?
実は、神社での参拝についての作法には厳格な決まりはありません。
神社や地域によって違いもありますし本人の敬意があらわれていれば問題ありません。
より丁寧に、よりスマートにを心がける際には知っておきたい一般的な参拝作法をご紹介させていただきます。
■もくじ |
■1.神社参拝の流れ
□1-1.鳥居のくぐり方と参道の歩き方
鳥居をくぐる前に参拝は始まります。鳥居には一般社会と神域を区切る結界という意味があります。
鳥居の向こう側は神の空間ですので入口の鳥居をくぐる前に衣服を整えて一礼、神の通り道とされる中央を避けて境内に入ります。
お帰りの際も鳥居の前で社殿に向き直って一礼してから鳥居の中央を避けてくぐります。
参道の中央も神の通り道とされてますので中央を避けて歩きます。
参道を横切る際は軽く頭を下げながら通るか中央で社殿に一礼するのが良いでしょう。
歩くペースですが、ゆっくりと気持ちを落ち着けながら歩いてください。
決して、西宮神社の福男選びのようにダッシュしないで下さい。
※福男選び:毎年1月10日午前6時に開かれる表大門から230メートル離れた本殿まで「走り参り」をする神事です。
□1-2.手水の水での清め方
参道を進みますとわきに水が流れ柄杓(ひしゃく)がおかれた場所がございます。
屋根がない場合は「手水場」(ちょうずば・てみずば)、屋根がある場合は「手水舎」(ちょうずしゃ・てみずしゃ)と呼びます。他に「水盤舎」(すいばんしゃ)「御水屋」(おみずや)とも呼ばれます。
参拝者が身を清めるために、手を洗って口をすすぐ場所です。
手水舎の水盤にはよく「洗心」という文字が彫られておりますが、これは両手と口を洗い清めることによって心も清めるという意味です。
- 手水舎に軽くお辞儀をします。
- 右手で柄杓を持ち、水を汲んで左手にかけ左手を清めます。
※神道では左が神聖とされている為、左手から清めます。 - 柄杓を左手に持ち替えて、同じように右手を清めます。
- 再び柄杓を右手に持ち、左の手のひらに水を受けて口をすすぎます。
※1柄杓に口を付けてはいけません。 - 口をすすいだら、もう一度水を左手に流して清めます。
※2衛生面から手に溜めた水を口に近づけてすすぐ真似でも良いです。 - 水の入った柄杓を立てて、触っていた柄に水を流して洗ったら静かに伏せて置きます。
- 手水舎に軽くお辞儀をします。
※この一連の流れは最初にすくった一杯の手水で行います。※左利きでも同じ手順となります。
□1-3.お賽銭を入れる理由とは
お参りの際には大概の方が入れているお賽銭ですが、どういう思いで入れていますでしょうか。
これからするお願い事のためという方が多いようですが、実は前回のお願い事が叶ったお礼です。お賽銭の「賽」とは「神から福を受けたことを感謝して祭る」という意味なのです。
□1-4.礼拝の仕方
「二礼二拍手一礼」はよく耳にすると思いますが、たいていは前の人と同じ感じでやってるとか、所作の意味は知らないという方が多いと思いますので流れと意味を解説します。
- 軽く会釈をし、賽銭箱にお賽銭を入れます。→前回のお礼です。
- 鈴を鳴らす。→神を呼びます。
- 深いお辞儀を二回繰り返します。(二礼)
→神への敬意を表します。 - 胸の高さで掌を合わせ、右手を少し下にずらして拍手を二回打ちます。(二拍手)
→拍手を打つのは、神に自分の存在を気付いてもらうためではなく、「自分が何も邪心を持っていません」という証明をするものです。掌を少しずらすのは、神と人とがまだ一体になっていないからと言われています。 - 指先をきちんと合わせて祈ります。
→掌を合わせることで神と人が一体となり、祈願を込めて神の力を体得するからと言われています。 - 両手をおろし、最後にもう一度深いお辞儀をします。(一礼)
→神への敬意を表します。
祈りの際には、まずは感謝をこめます。今の状況があることを感謝してからお願い事をします。
初めて訪れた神社では感謝の前に自己紹介(住所氏名)を行って下さいね。
繰り返しになりますが、神社での参拝についての作法には厳格な決まりはありません。
今回ご紹介させていただいた通りでなくても敬意をもって丁寧に行えば大丈夫です。
■2.おすすめ神社とちょっとかわった神社
□2-1.おすすめの神社5選
- 伊勢神宮(いせじんぐう)(三重県伊勢市)
今回ご紹介させていただいた丁寧で敬意をもった礼拝が一番行われていそうな神社です。大体の方が鳥居をくぐる前に一礼されています。2000年の歴史を持つ神社の頂点と言われ天照大御神を祀る内宮(ないくう)と、その食事を司る豊受大御神を祀る外宮(げくう)をはじめ、125の宮社から成ります。
日本人なら一度は訪れていただきたい心のよりどころです。宮内庁の制服を着た方々が神社をお護りされており、荘厳な雰囲気を感じさせるパワースポットです。
- 厳島神社(いつくしまじんじゃ)(広島県廿日市市)
訪れた事が無い方でも海に浮かんでいるような佇まいはテレビや写真で一度は見たことがあると思います。宮島にある1400年前に築かれた寝殿造りの全建造物は国宝および重要文化財、世界遺産に登録された神社。
瀬戸内海の島を背後に、海の中に立つ高さ約16mの朱塗りの大鳥居や木造建物は干潮時には鳥居のすぐ近くまで徒歩で近づくことができ、満潮時は社殿が海に浮かんでいるような幻想的な光景になるパワースポットです。
- 出雲大社(いずもたいしゃ)(島根県出雲市)
緑溢れる広大な境内には、因幡の白兎に由来するうさぎの石像があちこちらに見られます。大黒様として親しまれる大国主大神を祀り、縁結びのご利益がある出雲大社は、「二礼、四拍手、一礼」の拝礼方法を持つことでも知られています。4.5トンもある神楽殿の注連縄は、怖いくらいの大きさです。
こちらで製作現場レポートが公開されております。言わずと知れたパワースポットです。
- 三峯神社(みつみねじんじゃ)(埼玉県秩父市)
周囲には何もない奥秩父の標高1102mに鎮座する神社、自然の生命力にあふれる素晴らしい景色が見られます。111年日本武尊が東征の折に造営し山伏の修行道場として栄えました。毎月1日には、大神様の「氣」がこもった白いお守りが配布されるパワースポットです。
- 大神神社(おおみわじんじゃ)(奈良県桜井市)
出雲大社や伊勢神宮と同様、日本最古の神社ともいわれる大神神社は三輪山そのものを御神体としているパワースポットです。鎌倉時代に創建され、寛文4年に徳川家綱が再建、平成11年に修復を終えた建物は国の重要文化財に指定されています。
□2-2.ちょっとかわった神社
- 貧乏神神社(びんぼうがみじんじゃ)(長野県)
ちょっと珍しいあまり関わり合いたくない神が祀られる神社で知られた貧乏神神社では、変わった参拝方法が取り入れられています。参拝方法を聞くには100円の入場料を支払うと「自分の中に棲みついてる貧乏神を追っ払う」という意味合いで御神木を棒で殴ったり、蹴ったり、豆を投げつけたりする説明を受けます。
テレビの取材や雑誌記事がたくさんありほとんど観光地のようです。
- 御髪神社(みかみじんじゃ)(京都府)
髪結師の元祖である藤原采女亮政之を祀っている御髪神社は日本で唯一の髪の神社です。理容美容関係の方がお参りするのが主でしたが、AGA関係の方もご利益を求めて参拝されているようです。
絵馬には後者の方の「生き返りますように」「抜けませんように」等と切実な願いが多く見受けられます。
- 愛宕神社(あたごじんじゃ)(東京都港区)
徳川家康公の命により防火の神様として祀られた愛宕神社は2度の全焼からの再建され現在に至ります。さすが港区にある都会の神社は隣には虎の門ヒルズ、ホームページではバーチャル参拝とさすがに進んでおります。
向かいには島耕作シリーズでお馴染みの立ち食いソバ「みなとや」がございます。
■3.お守りの種類
お守りの種類は数多くありますが、ジャンルとしてはざっくりと7種類で厄除け系、健康系、安全系、金運系、縁結び系、学業系や大漁・五穀豊穣などです。
金運系だけでも「金運上昇」「商売繁盛」「千客万来」「財産上昇」「出世成功」「昇格昇進」等がございます。
あと神社ごとのオリジナルお守りがあったりとものすごい数があります。
最後に、服装は心の表れともいわれております。神社の神主は神に対するとき、目上の方に接するように正装します。
一般の方でも神社参拝の際にはできるだけ服装をただすよう心がけてはいかかでしょうか。より清々しく参拝できるかもしれません。
今回も最後まで読んで頂きありがとうございました。